約 229,933 件
https://w.atwiki.jp/gahamama/pages/19.html
本名【ジェシカ・スレイプニール】 初登場話:第1話(https //novelism.jp/novel/x4bXSTGNS7uHTeS4Tp1YGQ/article/uLy_-XNdT0umGonbPRVwag/) 年齢:/身長:170cm/種族:竜人/魔力:あり 性格・行動傾向 表面上は丁寧で礼儀正しい。 人間のことは下に見ているが、積極的に狩る必要はないと考えている。 職務には忠実で、仲間思い。 自分の能力に自信があり、敵をやや過小評価するところがある。 見た目・服装の趣味 赤毛・碧眼。 鉄のビキニのようなかっこうをしているが、これは使用する魔法に関係がある。 周囲の魔物は見慣れているが本人も含めてこの格好はおかしいと思っている。 趣味・嗜好 自分で作った魔力液の効果を試すこと。 なんでもよく食べる。 魔力を多く出す人間が好き。 所属組織・地位 森の奥にある宮殿の魔物たちと行動をともにしている。 食料の品質検査や宮殿内の見回りを担当しているが地位が低いというわけではない。 使用魔法 管を生成し魔力で作られた様々な効果の液体を流しこむ。 魔法液の種類はかなり多いが例えば以下のような効果のものがある。 魔力を過剰に外に排出させる魔力操作が困難となり速やかに魔力切れを引き起こす。 デメリットとして敵の一度に使える魔力量が飛躍的に向上する。 副次効果として一般人に使用すると魔力に目覚める。 魔力を抑制する魔力操作が困難となり魔力を使ったほとんどの行動がとれなくなる。 デメリットとして敵の気配が非常にうすくなる。 もちろん害のある魔法液だけではなく、メリットのある魔法液を作ることが可能で、自身にも魔法液を注入するで魔物の限界を超えた体術魔力行使が可能となる。 魔法液の量や注入部位の組み合わせによって効果や発動時間・持続時間が変わるため、露出の多いビキニアーマーらしきものを使用している。 備考
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/7393.html
クエスト 鉱床の精錬鉄 (コウショウノセイレンテツ) 分類 価値 重量 特殊効果 クエスト 1 0.1 なし
https://w.atwiki.jp/aoari/pages/8134.html
武家屋敷 空の鉄鍋 (カラノテツナベ) 【家具】 価値 重量 種別 特殊効果 属性 1 2.1 屋内 なし − 幅 奥 高 ◇ ◇ 0.5 0.5 0.5 1 2 備考(入手方法など) 鍛冶家具之ぬで生産 情報募集中 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/cscs/pages/1237.html
鉄の紋章 (輪廻の翼) COMMAND C-057 青 2-2-2 M (自軍配備フェイズ) 自軍本国の上のカード10枚を見て、その中にある「特徴 機甲兵」を持つユニット1枚を抜き出し、自軍Gにする。その後、自軍本国をシャッフルする。(注 Gにしたカードは、逆向きでGゾーンに移す) 展開 出典 「機甲界ガリアン 鉄の紋章」 1986
https://w.atwiki.jp/d3chm/pages/118.html
防御魔法の基本 025 鉄の盾 レア1 「シールド魔法」 モンスター1体を、受けるパワーが1減る盾で守る 消費ストーン数 2コ 効果は1ターン 鷹の紋章があしらわれた鉄製の盾。全ての防御魔法の基本ともいえるカードである。鉄の盾で軽減される「1パワー」の重さを知った時、我々はカードマスターとしての次の一歩を踏み出すことになる。
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/87.html
「甘い監獄」 兄貴と義姉貴が死に、わしと玉枝は、雛見沢で遺された甥と姪の面倒をみることになっちまった。 雛見沢では、北条姓の者は肩身が狭く、居心地が悪い。 オマケに生意気な姪っ子は玉枝と折り合いが悪く、 しょっちゅう逆らっては玉枝のヒステリーを爆発させている。 甥は頼りにならんひよっ子で、姪をしつけようともしない。 最後は決まって兄に泣きつく妹を、ただ慰めるだけ。 玉枝のヒステリーは結局わしに向かってくる。 遺産があると聞いていたからわざわざ雛見沢に来たってのに、甥も姪も知らないと言う。 さては玉枝が……?いや、それならもっと機嫌がいいはずだ。 ……畜生、遺産どころかやっかいなお荷物を背負わされて、今後の生活すら怪しいときた。 今日も姪の泣き声と玉枝のヒステリックな叫び声が、朝からずっと続いていた。 ――もううんざりだった。 「このままじゃわしらは飢え死にしかねんわね。――仕方ないわね、わしは興宮で仕事を見つけてくるわね」 適当な言い訳を見つけて、この家から――雛見沢から逃げ出した。 「あーーー……やっとシャバに出られたんね」 久しぶりの興宮の繁華街。夕方前の、これから賑やかになってゆくこの雰囲気が懐かしい。 この繁華街特有の、タバコと酒の混じった臭い。 いい匂いとはいえないが、雛見沢の辛気臭えあの家とは大違いだった。 「――さて、一応ちゃんと仕事は見つけねえとな……うおっ!」 「きゃっ!」 路地裏から出てきた人影に、肩がぶつかった。 「あぁ?どこに目ぇつけて……律子っ!?」 「あれぇ?鉄っちゃん!?」 ついいつもの習性で因縁つけようとしたわしの目の前には、 いかにも夜の仕事という雰囲気をまとった女――律子がいた。 「きゃはは、久しぶりー。なによー、雛見沢に帰ったんじゃなかったのー?」 「ああ……まぁ……なんでもええわね」 「相変わらずねー。……そういや兄さんが亡くなったって言ってたけど、遺産とか入ったの?」 あけすけに聞いてくるが、不思議と不快感はない。律子も相変わらずのようだった。 「あーー……わしもそのつもりで帰ったんだが、遺産どころかとんでもないお荷物まで任されちまってよ。さんざんだぁね」 「ふーん……。――ね、ウチの店においでよ。まだ準備中だから誰もいないし、 ほぼ任されてるから誰にも邪魔されないよ」 「ああ……遠慮なく付き合うわね」 カラン、カラン……。陰気ったい、いかがわしげな店に、二人して入り込む。 律子とは、この店で知り合った。 「店の女の子」と「客」としての付き合いしかなかったが、 この押し付けがましくないさばけた雰囲気は性に合うようだった。 「それじゃ、再会を祝して――乾杯」 店の安酒を一気にあおる。……酒なんて久しぶりだ。 「それにしても律子……お前、ずいぶんえらい立場になったもんだわね」 「まだまだだよ。こんなもんじゃ満足なんかできやしないからね。 ――アタシはね、もっともっと金を貯めて、店を開くの。 そのためだったらなんでもするし、なんでもしてきたよ。……ねえ、鉄っちゃん。アタシと組まない?」 「――――組む?」 「そ。アタシの美貌と鉄っちゃんの迫力をもってすれば、バカなカモを引っかけるなんてお手の物でしょ。……もちろん、金は山分け。ちゃんと折半。――どう?」 なるほど、美人局ってやつか。確かに手っ取り早く稼ぐにはもってこいだった。 が、リスクも高くなる。興宮にすらいられなくなったらどうなるか……。 律子がわしの肩に手を置き、上目使いで見つめてくる。 露出の高い上着からこぼれそうに揺れる胸元に、喉が鳴る。 「アタシたちさ、いい感じまで行っといてナニもなかったじゃん。 アタシと組んで、いっぱい稼いで、気持ちいいこといっぱいしよ?」 ちろり。口元から覗く舌が、唇をなぞって濡らしてゆく。 その艶やかな唇で、なんとも艶かしい声で誘われたら。 ――玉枝との夫婦生活なんて、もうかなりの間なかった。 「あら。こっちの鉄っちゃんはもうその気みたいだけど……ねぇ、鉄っちゃん?」 耳元で甘く囁く声が、わしの理性を吹き飛ばして――。 「り、律子……っ!」 「交渉成立ね。……それじゃあ、こっちの交渉も……しよ、鉄っちゃん」 「お、おぉおぉおおお……っ!」 店のソファーの上で素裸に剥かれたわしに覆いかぶさり、律子が身体中を嬲ってくる。 たっぷり唾液を含んだ舌が、わしを包み込むように舐め上げる。 もうそれだけで爆発しそうだ。 「んふふ……鉄っちゃん、元気ねー。アタシも本気になっちゃおうかな」 ぼるん……っ。窮屈な上着から、むしゃぶりつきたくなるような豊満な胸がまろび出てきた。 うぉ……っ、たまんねぇ……っ。 「どう?今からうーんと気持ちよくしてあげるからね」 律子はどこからか取り出したローションを自分の胸に塗りたくる。 ぬらぬらと光る胸を揉みあげたり先端をこね回したり、甘い声を上げてわしに見せ付けてくる。 「ほら、こんなにぬるぬる……鉄っちゃんはどうかなぁ?」 律子の細い指が、わしの先端をなぞる。 「おう……っ!」 すでに先走りと律子の唾液とで濡れたそこは、その刺激にますます硬度を増してゆく。 「きゃはは、元気ー。じゃあ……いくよ、鉄っちゃん」 もにゅ……にゅみっ、にゅるん……っ。 「おっ、おふ、うおぉ……っ!」 ローションでぬるぬるの両胸で、わしを持ち上げるように包み込んで擦り上げてくる。 こ、これは……たまらんわね。 「うふふ、気持ちいいでしょー。じゃあね、こうしたら……どうかなぁ?」 「おうっ……!」 寄せ上げられてゆがんだ両胸から動きに合わせて顔を出す先端を、律子の舌がちろちろと刺激してきた。 そうしながら、わしの反応を楽しむようにこっちを見上げてくる。 ――た、たまらんわね……っ! 「ぐぉ……、律子ぉ……っ!」 「あん、まだダーメ!」 たまらず放出しそうになったわしから身を離し、律子は下着を脱ぎ捨てた。 「――ほら、見て?アタシの、もうこんなに……」 まだ荒い息のわしにまたがり、指でひろげて濡れた内部を見せ付けてくる。 「ん……っ、あはぁ……」 しなやかな指が蠢くたび、いやらしい音を立てて蜜が滴り落ちてきた。 「イクのはこっちで……ね?」 ずにゅ……っ。 「く、おぉおお……っ!」 「あ、はぁああ……んっ!」 律子がわしの上で、わしをゆっくりと飲み込んでゆく。 濡れた内部が熱く締めつけてくる。 その何ともいえない一体感を味わう間もなく、律子が腰を動かし始めた。 「おっ、おっ、おふぅ……っ!」 「あはっ……鉄っちゃん大っきい……っ。奥まで当たって最高……!」 な、なんだなんだこの快感は……っ! 自然と腰が浮き上がってくるような、痺れるような激しい快感がわしを襲う。 「あはぁ……アタシたち、こっちの相性もいいみたいね……んふぅっ」 「そ、そうみたい……だわね、……おぉおっ」 よりいっそうの締め付けと腰の動きに、わしもたまらず律子を突き上げる。 「あはぁっ……イクのね?いいよ、鉄っちゃん……アタシの中に、いっぱい出して」 「……お、おぉおおおぉぉおお……っっ!!!」 「あはぁあぁぁああ……っ、んんんっ!!」 ――ずいぶんと長い、永遠に続くかのような放出だった。 わしのすべてを吸い尽くすかのように、最後の一滴まで締め付けて逃さない。 ――こいつは、麻薬のような女だ。美人局にはもってこいの女だろう。 こりゃ、もう雛見沢には戻れそうにないわね……。 たとえこの先何があったとしても、すべてを搾り取られるようなこの快感からは逃れられねえ。 監獄からまんまと逃げおおせたと思っていたわしは、新たな監獄で囚われの身となってしまったが、 こんな監獄でなら、脱獄なんてしないわね。 ――吸い尽くされるのは、男の本懐。
https://w.atwiki.jp/wiki7_tot/pages/25.html
■斬鉄蹴 武道家の上級アビリティ 固定ダメージとクリティカル8がポイントなアビリティ 自分の攻撃力に依存しない+クリティカル8の効果は レベルが低い人が活性化すると、すごい活用できる (活性化できるCPがあれば) レベル10台で、300近くのダメージを与える事ができる(しかも確率高い) 夢のアビリティだよ 固定ダメージ どんな武器を持っていても関係なく、ダメージをあたえられるよ だから、斬鉄蹴を活性化しつつ、心武器を持ってHWを使う って事もできるよ ほかには、武器を持ってなくてもダメージは変わらないから イニシアチブを高く保てたりするよ クリティカル8 防御側の成功レベルが8以上を出さないと 強制的にクリティカル発生しちゃうよ クリティカルが発生すると300近くのダメージを与える事ができる いや~怖いね
https://w.atwiki.jp/cscs/pages/1174.html
鉄巨神 (輪廻の翼(ヴァンガードスターター)) UNIT U-083 青 3-5-0 M エース(1) 鉄壁(1) 《[2・4]》武装変更〔ガリアン〕 【(自動B) このカードはGである場合、自軍手札にあるかのように「武装変更」の効果を使用できる】 (敵軍ダメージ判定ステップ) 《①》コストとして、自軍捨て山の上のカードX枚を廃棄する。その場合、このカードと交戦中の、セットカードがセットされていない、合計国力Xを持つ敵軍カード1枚を敵軍Gにする。 機甲兵 専用「ジョルディ」 別名「ガリアン」 Mサイズ [5][0][5] 出典 「機甲界ガリアン 鉄の紋章」 1986 このカードから武装変更できるユニット ガリアン(飛装型) アザルトガリアン ガリアン(重装改)
https://w.atwiki.jp/teamdes/pages/62.html
上代卸し鉄 Relic Steel 素材 金属材 オズトロヤ城(F-8)のAntiqixが、ルンゴナンゴ翠貝貨24枚と交換してくれる。 スタック 12 精錬した古鉄の塊。 合成 鍛冶 師範(97) 炎のクリスタル レリックアイアン 合成品 上代卸し鉄 レリック武器の強化用素材 第1段階(初期)→第2段階 遺品短刀(片手刀) 遺刀(両手刀)
https://w.atwiki.jp/sousaku-mite/pages/796.html
Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「鉄の女」 鉄の女 秋田。 東北地方に座す日本における魔境である。 来訪者には須らく雪と寒風の洗礼を浴びせる北の果てが一角。 生命という生命を拒むがごとき寒冷は圧倒的であり、 乗り越えるために秋田の賢者たちは英知の結晶として米と酒を生み出した。 そんな日本海に面せし米と酒の楽園には、 1980年代後半頃~2000年代前半頃、 ハタハタを絶滅寸前まで狩に狩った豪傑どもさえ存在していた。 まさに文武のそろい踏み。 あきたこまちなる品種を創造せし聖人を育み。 ハタハタを蹂躙せしめる魔人たちを生み出す。 さらにはなまはげという鬼人さえ抱える鉄壁の布陣。 かような人材がひしめく秋田とて第二次掃討作戦を乗り越えて、 復興の只中、あるいはやっと落ち着いたというのが現状だ。 さて、そんな秋田の片隅に。 むしゃむしゃ村と言う村が存在した。 地震、異形の出現と荒れに荒れた日本において、 中世の文化レベルで村を新たに造る事も少なくない。 そんな村の一つ。 むしゃむしゃ村。 かつての勇猛な武者らを先祖に持つ者たちが起こした村。 その武者が重なってむしゃむしゃ、という呼称であるという説が一割。 そして九割の説は村のみんなが食欲旺盛。 むしゃむしゃ食べるぜ、むしゃむしゃ村。 という感じだ。 むしろこっちが定説だ。 そんなむしゃむしゃ村の住人に彼女はいた。 まるで泥酔してしまっているかのような赤い肌。 きりりと凛々しい双の眼。 男顔負けの逞しい体躯と豊満な肉付き。 長く艶やかな髪を一つにくくり。 鉄がごとき、その女。 鬼若は、そこにいた。 ◇ ざく。 鍬を大地に突き刺して。 掘り返す。 なんとも基本的な農作業である。 延々と、もらった畑を耕して。 鬼若は、そこにいた。 各所に刀傷をこしらえて、ずたずたの満身創痍で死に掛けていたのが半年ほど前。 むしゃむしゃ村の村人に助けられ、養生したのは三ケ月。 すっかり完治した鬼若だが、行く当てもなく。 結局、村に置いてもらえる事になった。 御伽 草子郎が死に。 鬼若は生きる指針を失った。 指針が欲しくて不安で不安で仕方なく。 生きる方向を教えて欲しい一心で。 武蔵を追いかけ追いついて。 自分で探せと突き放されて。 切り刻まれた半年前。 今、鬼若の心は穏やかだった。 むしゃむしゃ村の片隅に畑をもらい。 土を耕し種をまき。 それは、命と向き合う事だと良く分かる。 土を耕すという一事だけでそうだ。 土も生きている。 呼吸をする。 だから耕してやらねばならない。 いや、それどころか鍬に使う鉄さえ生きている。 鬼若が命を向き合おうと思ったきっかけはむしろこっちだ。 そもそも鬼若は。 鉄を食うのだ。 もともと異形と人の子を作ろうというコンセプトで作られた一人だった。 人の卵と異形の精。 異形の卵と人の精。 いろいろな実験があったらしい。 鬼若は、異形の卵に人の精から生まれたはずだ。 人の姿に準じて生まれたのは、幸いだったと思う。 もっとも、母も父も人の形をしていたらしいから当然と言えば当然か。 ただ、母の特性。 鉄を食う性も受け継いだ。 体は鉄がごとく。 肌の色はもはや鉄火。 無論、鉄以外も食えるが鉄を食うほどに鬼若は力が増すのだ。 鋼鉄を食えば食うほど剛く。 武具を食えば食うほど強く。 だから、最初に農具の声を聞いた気がした。 鉄を食う事無く。 向き合った。 それでどうしたかと言えば、手入れをしてやった。 農具もむしゃむしゃ村で余っていた物だったのだ、随分手入れがされていなかった。 丁寧に、手入れをしてやった。 農具が喜んでいる気がした。 次に、土の声が聞こえた気がした。 耕している時。 もっと空気を吸いたいと。 幸い、異形を相手に大立ち回れる豪腕である。 もらった畑が小さかったのもあり、よく耕してやれた。 そして水をやり。 肥料をやり。 畑も美味いと言っているような気がする。 次はまいた種の声が聞こえるのだろうかと鬼若は思う。 畑を任され三ケ月だが、きゅうりがそろそろ食べられそうになってきた。 ただ元気はないように見えた。 そもそも気候に適さないのだ。 魔法で温度を調整して育てている者がいて、種をもらってまいたのだが普通にやったのではいけないようである。 しかしいけないのも実際に育てて見ろ、と言われた。 次はどうしようか。 他の野菜はどうすればいいだろう。 鬼若は考える。 そして気づかない。 田畑と対峙し。 野菜と対峙し。 農具と対峙し。 御伽 草子郎が死ぬまで。 殺す事ばかりに傾倒していた頃を、すっかり忘れてしまっている事に。 そんなある日々の中で。 とある災厄がむしゃむしゃ村に舞い降りる。 ◇ 「異形だー! 異形が出たぞー!」 大豆の畑に水をまいていた時であった。 村に響く大声に鬼若が顔を上げる。 そして声の方へと駆けるのだ。 他の村人も声の方へ走る中。 鬼若が風のように駆け抜ける。 すぐにどんな異形が出たかは視界に入る。 大きい。 いや、高い。 足が異常に長い男が野菜を貪っているのである。 その足元には異常に手が長い男。 これまた畑を荒らして野菜を食っている。 「やあきょうだい、これはうまいやさいだな」 「そうだなきょうだい、こっちのやさいもうまいぞ」 「おう、あれもうまそうだ」 「おう、それもうまそうだ」 テナガとアシナガである。 風を巻いてたどり着いた鬼若はアシナガを見上げて声を荒げる。 「お前ら! 何者だ! 何してる!」 「オレたちテナガアシナガ。お前こそなんだ?」 「鉄のにおいがぷんぷんするぞ」 「半分異形の半分人間だ」 「はんぶん人間か」 「はんぶんようかいか」 「ならば納得だ」 「それは納得だ」 「おい、それより勝手に野菜を食うな。腹が減っているなら頼め。この村の人たちなら快くご馳走してくれる」 半年前。 死に掛けていた鬼若に、村人総出で我先にと体に優しい料理を提供してくれたのを思い出す。 収集がつかなくなってしまったので本当に村人総出で、 「最強の病人食決定戦」なる村人全員参加の料理大会まで開かれた。 そして優勝料理が鬼若に提供される事になったのはまだ記憶に鮮明である。 加えて、鬼若が鉄を食うと知っても、 「むしゃむしゃ村と謳っておきながら鉄をむしゃむしゃ食う発想はなかった」 「まいった! お前はこの村に相応しい!」 「へへ……いい食いっぷりじゃねぇか。ほら、うちの鍋も食いな!」 とむしろ鉄をご馳走してくれた豪傑たちの村である。 「あー! 俺の野菜が!」 「俺の畑が……!」 そして。 テナガアシナガが食い散らかした畑の持ち主たちがようやっと現れる。 すでにいくつもの畑が長い手足に荒らされて。 持ち主たちは愕然としている。 「おい! てめぇら!」 そして、そんな中で畑を荒らされた一人が怒鳴り声を上げる。 「どの野菜が一番美味かった!」 テナガアシナガがきょとんと顔を見合わせる。 「これもうまかったし、あれもうまかった」 「それもうまかったし、どれもうまかった」 「そんな返答、納得いくか!」 「きちんと判定して言え、異形! 俺の野菜のが美味いに決まってんだろ!」 「ざけんな! 俺の野菜だ!」 「君たち、下位争いは止めたまえ、俺の野菜が最強だろう」 「アホンダラ、ボケカスー! 最強は俺の野菜じゃコラダボー!」 鬼若と、テナガアシナガがきょとんとなる。 さて、そんな我が野菜こそが最高であると主張する中。 人の海が割れる。 そして杖をついて現れるのは長老である。 村長且つ、むしゃむしゃ村の生き字引。 「長老!」 「村長!」 「……そやつらが畑を荒らした異形か」 老いてなお鋭さを失わぬ双眸の光。 射抜くようにテナガアシナガを交互に認めて。 長老が杖で一つ、地面を叩く。 曲がった腰を伸ばし。 「聞け! 村の者たちよ!」 高らかに。 澄んだ声音を響かせる。 「これより誰の野菜が最強か、この異形らの判定を交えて競いあわん! 全員参加じゃ! 覇を唱えよ! 己が野菜の優秀を証明してみせい!」 ここに、野菜料理大会を宣言せん。 怒号が村に響き渡る。 それは歓喜の歌。 戦う者たちの雄叫びである。 新参の鬼若はノリについていけていなかった。 ◇ 「さー始まりました、むしゃむしゃ村全員参加、最強野菜料理決定戦。 司会は私、長老の息子、武者小路 清十郎(むしゃのこうじ せいじゅうろう)がお送りします。 さて、ルールは簡単。自分の畑で取れた野菜で料理を作る。これだけです。 ただし、野菜は自分の畑ですが料理人については別に用意していただくのも結構。 ですのでお隣さんどうしで組む、野菜担当と料理担当で家を分けるなんてチームもあるようです。 また、料理人だけ別の村から召喚するという荒業をやってのける家の人もいる様子。 いやぁ、どうですか、本審査員のテナガさん、アシナガさん。 異形という事ですが、お嫌いな野菜なんかありますか?」 「なんでも食うぞ」 「なんでも食うぞ」 「しかしきょうだい、どうしてこうなった?」 「さあなきょうだい、どうしてこうなった?」 「そういう村です。あきらめて審査員やってください。 さて、ここでテナガアシナガ兄弟以外の審査員の紹介です。 この料理大会のためにお越しいただいた高級料理店を主宰されています山原 雄海さん。 新聞社に勤務されている岡山 士郎さん。 お二人はどうも険悪な仲なご様子ですが見て見ぬ振りを貫き通したいと思います。 そして最後はこの方、日本料理界に30年以上君臨してるとかしてないとかなんかそんな感じで、 味王の異名を持つような感じがしないでもない田村 源二郎さんにお越しいただきました。 以上、一切の紅一点の存在を許さぬ審査員陣でお送りします。 さー、そろそろ第一次審査が終わった様子。中継の方に視点を移して見ましょう。 中継の多々良さーん」 ◇ 「はーい、中継の多々良です。全5ブロックで行われた第一次審査も大詰めです。 みなさん精魂込めて作った野菜はそれだけでも美味しそうですが、 とっても素敵なお料理ばかりですよー。 不自然な説明口調になりますがそれぞれ5つあるブロックで十数人が第一次審査を競い、 勝ち抜いた一人が本審査に出場、テナガさん、アシナガさんの兄弟を筆頭に、 どこかで見たことあるような審査員に採点していただく事になりまーす」 「あ、多々良さん、第1ブロックの第一審査が終わったようですが?」 「本当ですね、第1ブロックを勝ち抜いたのは……大畑さんです、大畑夫妻が勝ち抜きました!」 「むしゃむしゃ村でも最も大きな畑を持ち、その畑を耕すためだけに生まれたかのような名前の、 大畑 耕介さんとその奥さんである大畑 妻子さんですね?」 「無理なくとても自然な大畑夫妻の紹介、ありがとう御座います。 あ、第2ブロックも終わったようです」 「おや……彼は、何者でしょうか? 仮面で顔が隠れていますが?」 「あー、飛び入り参加の方です。今回の大会を聞きつけてむしゃむしゃ挑戦状を叩きつけてきた謎の仮面料理人、マスクド・ベジタブルです」 「えー、自分の畑で取れた野菜で料理するルールのはずですが?」 「面白いから村長が参加させました。野菜は村長提供です。文句は父親にお願いします」 「はい、大会終わった後にクソ親父にはきつく言っておきまーす」 「さて、そんなクソ親父さんの姿が第3ブロックから出てきました。長老です。第3ブロックを見事勝ち抜いたのは長老です!」 「親父ーーーー!!!」 「まだまだ若い者には負けん」 「と言うわけでお決まりの台詞をいただいたところで第4ブロックに移ってみたいと思いまーす」 「第4ブロックは強豪がひしめくいているらしいですがどうですか、多々良さん」 「ええ、第4ブロックでは中華の料理人である『鉄鍋のジュン』や、 『特級厨師の資格を持つ中華の番 一(つがい はじめ)』、 フレンチの『味沢 拓海(あじざわ たくみ)』、 何でも作れる『ミスター味っ娘』、 顎が凄い荒石さん、 『OH MY』でおなじみの昆布くん、 寿司職人『ぎらら』、『正太』、『音やむ』、 というどこかで見たことのあるような顔が山盛りのモンスターブロックです」 「ミスターなのに味っ娘ってどういう事ですか、多々良さーん」 「あ、第4ブロック、どうも様子がおかしいです。ちょっと覗いてみましょう……! こ、これは!」 「多々良さん、どうしたんですか、多々良さん!」 「だ、第一次審査員の方々が全員トリップしています! まるで麻薬中毒! あ、今連絡が入りました。『鉄鍋のジュン』事、春海 純(はるみ じゅん)さんのマジックマッシュルームに中てられ、 審査員全滅だそうです。第4ブロック、勝者なしという事でお願いします」 「面倒くさいのでそんな感じでお願いします」 「さぁ、最後の第5ブロックですが……これは!」 「あ、第5ブロック勝ち抜きは……」 「鬼若さん! むしゃむしゃ村に最近引っ越してきました鬼若さんです!」 「いやぁ、これは意外な人が出てきましたね」 「はい、こんなアホみたいな大会しょっちゅう開いてる村の人間よりも経験が浅いのに大したものです」 「これはダークホースですね。では、本審査に出場するのは……」 「大畑夫妻、マスクド・ベジタブル、長老、鬼若、以上の五名になります。 それでは中継の多々良でした」 「はい、多々良さんお疲れ様でーす」 かくして最強の称号を求める戦いの渦中へと鬼若は身を投じる。 むしゃむしゃ村において、もっとも経験の浅い鉄の女は。 しかし前を向くしかない。 難敵だらけの本審査。 <最大面積> 大畑夫妻 <謎の仮面料理人> マスクド・ベジタブル <長老> 長老 <鉄の女> 鬼若 今、戦いの火蓋が切って落とされる。 続きません ページ最上部へ